幻橙英雄
第4話・統治王@
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さて、返事だが、どうするか?
断る事もできる。そうすれば夜会えばこいつらも敵になるわけだ。
アサシンがどれぐらいの英霊かは分からないが、裏切られる事が大前提の決まりだ。敵ではなくなるが、味方でもないしな。
「いいだろう。のってやるぞ」
こいつが約束を律儀に守るとは思えんが、敵は他にもいるからな。
セイバー組や、失踪事件を巻き起こしているのや、アナスタシアや、常連組が。
おっと、と言う事はこれで七体全てのサーヴァントが見えてきたじゃないか。
「それは嬉しいね。こっちとしても助かるよ」
「それはどうも」
笑みを浮かべる間桐慎一。私も建前ながら笑みを返してやる。
と言っておいたが、さてその取り決めがいつまで続くことやら。
「まあいい。これで話は終わりだな?」
「いや、終わりじゃないって」
「まだあるのか?」
少々呆れながらも、彼を見る。
丁度そんな時食事が運ばれてきて、四人はそれを食べる事になった。
あ、やっぱりこいつもサーヴァントに飯を食わせるんだ。
「情報交換ってやつだよ。まず勝ち残るより生き残る事を優先させたいしな」
「……」
どうしたものか。
情報交換というぐらいだから、自分が知る他のマスターたちについての事だろう。
情報が多いにこした事はないが、こいつに与えすぎて有利になってもらっても困るな。
「なら質問を交互にする事にしよう。知らんやつや答えたくないやつはそう言って、虚偽も自由でどうだ?」
「ああいいよ」
これならどちらが有利になってもうらみっこなしだ。こっちの世界では騙される方が悪いんだからな。
腕を組んで背もたれに重心を置く私。
「じゃあ私からだ。今までであった敵サーヴァントの数は?」
「3……いや、4かな?」
……神父の奴が宣言したのが今日というのに、もうそんなに見てきたのか。
大方こいつらは最初の方は情報収集に徹する気だな。
「じゃあこっちだよな。そっちはどうなんだ?」
「こっちは3だ」
おまえらを含めて、自分らを除いてな。
「分かっている敵のクラスは?」
「んー、多分バーサーカーっぽいのと、ライダーかランサーか分からんの、それからクラスも分からないの、そんでそっちのセイバーかな」
アバウトだな。まあ所詮コイツの意見だし。
「そっちは?」
「セイバーと分からんの、それからアサシンだ」
キャスターに関しては完全にぼかして言い放つ。
「え……? そっちのやつセイバーじゃないのか?」
「その前にこっちだろうが。さっきの言った根拠は何だ?」
「根拠?」
「バーサーカーだのライダーだのってあれ」
「ああ、あれか……」
腕を組んで一息する慎一。
「昨日俺は遠くから見てたんだけど、あれはバーサーカーと馬に乗った騎士との戦いだったな。素人目にもあのごっついのはバーサーカーだろ。
もう一方はでかい馬に乗って、剣とか槍とかふるってたっけな」
そこで言葉を止め、視線をそらす。
「はっきり言うと終始騎士の方が圧倒してたような気がするけど」
「な……に?」
バーサーカーを圧倒する騎士、だと?
バーサーカーは理性を失う代わりに狂化、つまり爆発的に強くなるんだぞ。
セイバーはあの少女、ランサーは私の、ならそいつはライダーだろう。
ライダーがバーサーカーを圧倒、これは一体……。
「そんなバカな事があってたまるか。本当なのか?」
「おいおい、こっちの質問に答えてくれよ」
あ、セイバーってあれか……。
「さあ? セイバーかもしれないし、ランサーかもキャスターかもしれないぞ?」
「どれもありえそうで怖いのう……」
とアサシンが慎一の代わりにぼやく。
実際ランサーはキャスターを名乗るあのえらそうなやつより魔力は高いからな。そう思われてもおかしくはないだろう。
「で、その話は本当なのか?」
「もちろん、俺とアサシンが2人で確認したんだ。信用できないなら実際会ってみればいいさ」
それじゃあ何のための情報交換だ。
「で、そっちの会ったのがセイバーだと断言できる理由は?」
「彼が戦ったときに相手がそれっぽい物を使ってきたからだ。歩兵のようだったからライダーではあるまい」
実際は騎馬兵だったかもしれないが、あれはどちらかというと歩兵だろう。
会話からすると間違いなくあいつはセイバーだろうがな。
「今度は私か。では見たサーヴァントのマスターはどんなやつらだ?」
「んー、正直この目で見るまでは俺だってこうやって話し合いに持ち込まなかっただろうな」
「もったいぶらずに言えよ」
起承転結が好きな私に言える台詞ではないがね。
「ライダー(多分)のマスターは遠坂時臣。あいつで間違いない」
「遠坂――」
常連がライダーのマスターか。なら扱いづらいバーサーカーを圧倒できるのも納得いかないほどでもない。
「バーサーカーのマスターは駄目だね。俺から見たってそうだって断言できるほど三流以下だし。
あれでよく遠坂の奴に殺されなかったのか不思議になってくるよ」
あきれ果ててそう言ってくる。
その後も「全く遠坂の奴、ちゃんと殺しておけよな……」などとぶつぶつ言っているが知った事ではない。
「んでさっきすれ違ったらしいのがシスター組。そいつのサーヴァントははっきり言って全く分からなかったな」
アナスタシア組か。あのサーヴァントがキャスターなのははっきり言ってとてつもなくあやしいがな。
ただ、とんでもなく高慢ではあるが、あの態度がはったりだけでないことは断言できる。
「じゃあ今度は俺か。セイバーの戦法を細かく教えてくれ」
「セイバー、のか?」
てっきりマスターの情報を聞くと思ったんだがな。
「そうだな、まず持っている武器は不可視で、その剣技は間違いなくこの世に生きる誰よりも強いな。魔力は私のサーヴァントより低いが、
放出して戦闘に生かすのがとてつもなくうまい。一撃がまるで大砲のようだな」
「……」
おそらく武器が不可視なのは武器の間合いを見きられない為……だと思うがもしかしたらもっと別の意味もあるかもしれない。
光か風あたりの魔術のたぐいだと予想しているが……。
「宝具は多分対軍専用のもんだろ。マスターとは別行動をしてるな。そんなもんだ」
「マスターとは別行動……」
「じゃあ今度は私か……」
聞きたい情報はあらかた聞いてしまったんだがな……。
まあ一回ぐらいこいつにサービスでもしてやるか。
「その敵は宝具っぽいのを使ったか?」
「いや、バーサーカーは始終圧倒されっぱなしでそんな暇ないし、ライダー(多分)だってそんな相手に使わないだろ」
うん、予想できた。
「今度はこっちか……」
さて、考えろよー。これで最後にするつもりなんだからな。
「……本当にそっちのサーヴァントはキャスターか?」
「なんだ、私が話していない最後のサーヴァントかもしれないやつの事は聞かなくてもいいのか?」
実際はアナスタシア組なんだがね。
「アインツベルン組は間違いなく積極的に戦うだろうから、今日にでも確認できるだろ。でも君らはどうか分からないじゃないな」
……同意見だ。残ったサーヴァントはアーチャー。これがアインツベルンのサーヴァントに間違いない。
なら、昨日事を起こさなかったのなら今日は確実に殲滅にかかるだろう。
「ならマスターの事は?」
「そこまで話す義理は無いんだけどまあいいか。
僕らは消極策に出るつもりなんだから積極的に戦う奴らより君らみたいに頭を使う奴らの方がずっと怖いんだよ」
……それでランサーの正体をはっきりさせたいわけか。
思った以上に考えているようだな。
「ランサーだ。これで満足か?」
「ああ、こっちはそれで十分だ」
うなづきながらそう言う慎一。
ならもう用は無いな。
「じゃあな。私たちはこれで失敬するよ」
「ちょっと待ってくれアカリ」
「ん?」
立ち上がる私だったが、よく見るとランサーの食事は半分も減っていない。
私の方がはるかに量が多いのにか?
「おい、もう少しまともに食ったらどうだ?」
「いや、せっかくだから味わいながら……」
「必要ないだろ」
断言してやるが、ランサーの目は真剣そのものだ。
「アカリ、食事を楽しむのは人間にだけに許された特権だとは思わないのか?」
「特権って……」
思わなくも無いが、大げさすぎやしないか?
「よって俺は食い続けさせてもらう。立ち上がらせたければ令呪でも使え」
そう言いながらまた食べ始めた。
……小食で味わいながら食う、ちょっとイメージが崩れた気がする。
「分かったよ。なら私は追加注文でも頼もうか……」
「「まだ食べるのか!?」」
ランサーと慎一の声が思いっきりかぶった。
「さっきあんたが頼んだのは大盛りのやつだぞ。それでも食うって言うのか?」
「もちろん。あれでもたりんぐらいだ」
思いっきり退く慎一とランサー。
なぜだ? そこらの男子高校生なら軽くいける量だったんだが。
「ランチメニューは安いから、夜と同じぐらいの値段なら当然それぐらいだろ」
「いや、問題は量だと……」
「そうか?」
また退く慎一とランサー。
結局あの後ランサーの三倍は食べたと思う。
/interlude
「あ、ご主人。ちくわぶとはんぺん追加で」
「あいよ」
夜、それでもちょっとはにぎやかなおでんの屋台。彼はそこに座って食事を取っていた。
この人物こそ蒼崎橙子の前で『間桐慎一』を名乗った男。
偽名かどうかは分かっておらず、慎一としておく。。
彼とアサシンは行動を別に行なっている。これは彼がアサシンといても何の役にもたちそうに無いと判断したからだった。
自分が魔術師としては大して役に立たない事は家でいやと言うほど理解させられてきたからだったが……。
アサシンは一応気配遮断ができるようなので隠密行動をしている。そしてサーヴァント戦を観察する。
その間に慎一が屋上に陣取り、高価な望遠鏡を使ってサーヴァント戦の有無を確認する……としようとしたが、昨日それが駄目になった。
アサシンは彼に「遠くからの狙撃があったみたい」と報告したため、狙撃がビルのように高い位置に陣取ると考えていたからだった。
となれば本来なら工房で立てこもるのが一番なのだが、実は今の慎一には自分がマスターだとばれない算段があった。
他の魔術師と比べても慎一は魔力が低い。
そして日中出歩いてもいいように簡易的な魔力殺し(魔力が低いのでそれで十分)、格好も判別が付かないよう工夫した。
そこまでして出歩きたい理由は単純、家に帰りたくなかったからだったりする。
と言うわけで夜、夕食も家でなく外食にいそしんでいるのだった。
……無用心この上ない事は当然想定外だったりする。
相手の戦法や弱点さえ分かれば有利に戦え、もしかしたら宝具すら使うのを目撃できるかもしれない。
本来ならその程度の情報収集は使い魔に任せるべきだったが、慎二とアサシンには自らの足で出向く理由があった。
それはアサシンの宝具に関係していて、それを行うためにこの戦法で行く事を決めたのだった。
それを始めたのがおととい。遠坂のサーヴァントとバーサーカーの戦いは昨日起こった。
その時はの戦いでは始終バーサーカーは遠坂のサーヴァントに追いつめられていて、片鱗すら実力が見えてこなかった。
後でアサシンと慎一はこんな会話をしている。
「バーサーカーのマスターはバーサーカーが勝って当然の存在と思っていたみたいだの。うるさく「こんなもんじゃないだろ」と言っておったし。
でもわらわから見たら相手のサーヴァントの方が威厳があるようじゃがの」
「威厳?」
「そうじゃ。あの風格、間違いなくあやつは王、皇帝もしくはそれに順ずるものに違いあるまい。
バーサーカーのやつも極限まで殺されておったがそれが見え隠れしているようにわらわは見えたのじゃが……」
以上、回想終了。
「ま、真名は宝具を見ない限り分からないだろうな」
慎一はため息をつきながらはんぺんを口に入れる。
とは言え、どれだけ偉大な英雄であろうともアサシンの宝具にかなうはずがない。
文字通りそれは敵を抹殺するものなのだから。
「アサシン、誰か戦闘行なってるみたいか?」
『いや、今の所そんな気配はないのう。もうしばらく待とう』
「そうだな」
連絡手段は念話。これにも魔力を使うからやりたくなかったのだが、通信機器を持たせて実体化させるよりははるかにいいだろうとそうした。
屋台の主人は慎一のことを全く気にせずにラジオを聴いている。したがって念話で反応を見せる慎一を特に怪しんだりはしなかった。
数十分が経過。新たにこんにゃくと大根を追加でオーダー。
遠坂時臣を知っている彼にとって、時臣は積極的に出るに決まっていると思っている。
なので戦闘が一つでもあっておかしくないはずなのだが……。
『マスター』
「ん? どうした?」
『ランサー組を見つけたぞ』
「ランサー組?」
いぶかしげに眉をひそめる慎一は日中の事を思い出す。
ランサーは彼から見ても、いかにも騎士ですと言っているようなものだった。
謙虚そうにしておきながらその実はアサシンと同じようにえらそうではあった。
それでも彼にとってはアサシンの方が強い印象は変わらない。
『うそ……!』
「は? どうしたんだよ」
アサシンが驚愕した声が聞こえてくる。
あまりに急な事だったので思わずリアクションを取ってしまう慎一だったが、それでも屋台のオヤジは気づかない。
『こっちに気づいているようじゃな』
「え……!?」
『わらわごときの気配遮断ではあやつには気づかれるようじゃな』
その事実に驚愕する慎一。
確かにお世辞にもアサシンの気配遮断能力は高くない。だがそれはアサシンとしてみればの話で他のサーヴァントよりは高い。
だから発見されるのならキャスター並の探知能力を持っている者ぐらいだと思っていたからだった。
「つまりランサーの探査能力はキャスター並だって事か?」
『うむ、そうかもしれぬな』
その事実に沈黙する。
アサシンが発見されたのならこれ以上追跡をするのは危うい。
ここはおとなしく引き下がった方がいいだろう。
「まあいいや、あいつらが誰かと当たったらそっちに注目する事にして、とりあえずは離れてていいよ」
『分かったぞよ』
戦うなら宝具が使える万全の状態で。今はまだその時ではなく、退いた方がいいと判断する。
それに慎一が倒したいのはランサーたちではない。優先する相手は別にいる。
そうしているうちに数十分経過。当然の事ながら暇な時間が続いている。
慎一は今度はこんぶとボールを追加でオーダー。のんびりとした夕食を過ごしている。時間で言えば夜食だが。
息を吹きかけながら冷めるのを待つ。
街は静まりかえっていた。
昨日出歩いた時も同じように静かで、例の失踪事件があってからずっと同じ状態が続いている。
慎一に聞こえるのはおでんを温めている音とラジオの音ぐらい。
もちろん慎一には失踪事件の犯人の心当たりがあった。
何しろ犯人は……、
『マスター、遠坂組がいたぞ』
「なに!?」
慎一の表情が『遠坂』の名を聞いただけで凶変する。
「遠坂……!」
お茶請けを持つ左手と箸を持つ右手が震える。歯はぎしぎしとなり目は零れ落ちそうなほど見開かれている。
その表情は、ただ憎しみだけに満ちていた。
お前はそうやって積極的に戦うがいいさ。心の贅肉があるのがお前だからな。
だが俺は俺のやり方でお前を打ち負かしてみせる。
絶対にな。
「ちゃんと逐一報告しろよ」
『分かっておる。待っておれ』
だが慎一はすぐに気を落ち着かせ、その状況を報告させる事にした。
いかにサーヴァントを所有していてもクラスはアサシン。バーサーカーならいざ知らず、特攻させる事はできない。
何しろ正面きって勝つ保障はどこにもないのだから。
ゆえに今は歯を食いしばって耐え、時期を待つ。
そして、その時が来たら遠坂のサーヴァントを一撃で脱落させ、全てにおいて自分が上回っている事を証明するのだ。
「おや、人が既にいましたか」
不意に響く声。その言葉にひどく驚く慎一。
彼は首を180度回転させて声のしたの方を見る。
「は……?」
そこにいたのは身長が160もない小柄な人物……いや、少年だった。
慎一は上から下まで見回して思わず呆気に取られる。
少年が着ているのは黒で統一されたスーツで、シャツやアクセ、靴まで高級品だった。
後ろで束ねた金髪は絹のようで、瞳は文字通りエメラルドの宝石に見えてしまう。その顔はどう歪めてみても美人だ。
しかもそれが嫌味に映らないのがまた不思議だった。
問題は、その少年がなぜ真夜中に1人でおでんの屋台にやってきたかに絞られていた。
少年がこの服装を着こなすのは良い意味で確実に浮いている。街ではまず見かけない。
外国の御曹司が観光旅行できたにしては時期が時期だ。
となれば可能性はたった1つ。
この人物もまた聖杯戦争で召喚された英雄。
慎一は遠坂の方を最優先して見張らせていたので遠坂組とバーサーカー組との戦いと同時に行われた戦いを知らない。
この少年こそ昼間に出会った橙子とランサーを倒したサーヴァント、セイバーである事を。
知っていたら動揺はもっと酷い事になっていただろう。
神話にも出てきそうな外国の絶世の美少年が深夜にいるのであればそれ以外慎一にも考えられなかった。
だとするなら敵マスターである慎一を殺すには絶好の機会とも言える。
何しろ己のサーヴァントであるアサシンは遠坂につけていて、令呪で呼び出そうにもその一瞬の隙で殺されかねない。
それに、マスターである事の隠蔽が完璧(だと慎一は思っている)な以上、
「あつ……!」
無視する事にした。
へたな動きをすれば完璧に不利に立たされるのは自分だけだった。
そうでなくても……。
「ぬわにぃーっ!? わらわの相談なしに何でそう勝手な行動をとるのだ戯け者!」
と短絡的なマスターに対して心優しいアサシンは言ってくれた事を考えると……。
つくづくアサシンをハサンで召還できなかった事を悔やむが、逆に彼女が召喚されたメリットも考えると何とも言えない。
「悪い、これ以上は話せそうにない」
慎一は念話を一方的に終わらせる事にした。
念話による動揺を見られては身も蓋もない。
「主人、こんにゃくと大根追加ね」
「あいよ」
慎一の追加オーダーの間、セイバーは慎一や主人を見比べる。
そして、
「すみませんがこの辺りで変わった事はありませんでしたか?」
と聞いてきた。
「「変わった事?」」
慎一と主人の声がかぶる。
2人はその質問について考え始める。
慎一にはなぜその少年がその質問をしたのか、そしてなぜ真夜中に徘徊しているのか、までの疑問には辿り着けなかった。
彼は単純に少年が情報収集を行っているものだと勝手に決めつけていたのだった。
深夜にこうして屋台を開いてるのなら知っていてもおかしくない、と。
実際は、セイバーはあえて目立つような行動をとりつつ気配を放ち、敵を誘い出す行動をとっている。
逆に夜出歩くマスターとサーヴァントがいれば即座に対応し、倒すようにセイバーとそのマスター共にできていた。
昨日、ランサーと橙子を倒した時のように。
「そうだねえ……。あんたみたいな若くて綺麗な人が最近になっていっぱい入ってきたんだよな。驚いちまったよ」
慎一の器に品物を入れながら主人が答える。
あくまで世間話だったが、セイバーの表情は真剣なものだった。
「どんな方だったのですか?」
「んー、いかにも聡明なキャリアウーマンみたいな人がハリウッド俳優顔負けの美男子つれてたし、何だかヨーロッパって方の服着た女も見たし。
それからシスター服着こんだ外国の人がえらそうな美男子連れてたし……。もしかしてお譲ちゃんそいつらと知り合いか?」
……そのキャリアウーマンとハリウッド顔負けは燈とランサーだろうな、と慎一は心の底で思う。
シスターが昼間見た2人組みだとすると、ヨーロッパの服を着ていた女性とは?
「……ではその者たちを見かけたのは?」
「昼だな。夜はこちらの方みたいに深夜帰りのサラリーマンとかOLばっかだし。なんだったら見かけたら知らせてやろうか?」
「いえ、その情報だけで十分です」
セイバーは会釈をして屋台から立ち去ろうと……。
「ちょっと待ったお譲ちゃん」
「どうかしましたか?」
屋台の主人がセイバーに声をかけた。
主人の想定外の発言に慎一は内心戦々恐々するが、セイバーは警戒こそしているものの主人を敵とは見ていないようだ。
「せっかく来てくれたんだ。今日は寒いし、これはおじちゃんからのおごりって事で」
「おごり……?」
首をかしげるセイバー。
それが何を意味するのか分かっていないようだった。
「だから、それを主人があんたにごちそうしてくれるって言ってんの」
「ああ、なるほど」
関わらないと決めていたのにもかかわらず発した慎一の言葉にこくこくうなづくセイバー。
セイバーは慎一と主人に交互に視線を移して、手で差し出される皿を遮った。
「いえ、やはり他人の施しを受ける事はいきません。遠慮させていただきます」
「そんな事言わずにさ。いいにおいだろ?」
「え?」
なおも引き下がらない主人。
「主人、ここは俺にいい考えがある」
「いい考え?」
「ここは俺が食えば万事解決じゃない?」
「どこが」
即答。一秒足らず。へこむ慎一。
セイバーは引き下がらない主人の誠意に若干ためらったが、
「…いえ、やはり結構です。気持ちだけいただいておきますので」
やはり断り、そのまま立ち去っていった。
ラジオの音だけがむなしく響く。
「……ふられちゃったな」
「うるへー」
結局はそれだけの話だった。
慎一は今の事はとりあえず置いとき、遠坂の様子を聞く事にした。
interlude out
/interlude 2
アサシンは今気配を消して物陰に隠れていた。
よほどアサシンの方へと注意をそらさない限り発見できない位置にいて、戦闘中に見つかる事はまず不可能。
「さて……」
両方の様子を確認してみる。
まずシスターはアサシンから見れば至極頼りない。それでもびくついてはおらず、凛としている。
一見すると普通の少年にしか見えない人物はアサシンのかんにさわった。結局どんなサーヴァントなのかは検討もついていないにも関わらず。
魔力は先ほど出会ったランサーの方が上だと判断するが、魔術師は魔力では測れない以上様子をうかがったほうが良いと判断する。
アサシンはやはり知らないが、彼女達は橙子が今朝出会った2人、アナスタシアとキャスターであった。
対する遠坂の魔術師の表情は厳しい。あれだけバーサーカーを圧倒していても余裕は一切ない。
あれこそ本来の魔術師。どんな相手だろうと全力で叩き潰すだろう。
そして、一際アサシンが注目する存在がいた
「あやつ……」
遠坂のサーヴァント、ライダー。
巨大な馬に乗り、威厳そのものといった感じだ。
その剣技からも一時はセイバーかとも思わせるほどの強さを誇っている。
何やらマスター同士で話しているようだが、不必要と判断して聞き流すアサシン。
そして次の瞬間、その戦闘が始まった。
ライダーは昨日バーサーかに見せたと同じく馬を走らせ、敵の方に突撃していく。
手には剣と盾。剣は明らかに両手もちの物を軽々と持っていて。馬をも両断しかねない。
対するキャスターは……。
「む?」
全く動こうとしない。いや、手を上げるだけしかしなかった。
もう片方をポケットに入れてするしぐさはアサシンにとっては鼻につくばかりだ。
そして、
「余は汝を召喚する! いかなる時であろうと余の命令に従い、余のためにその生命を捨て、全てを余のためにささげるのだ!」
そして上げた方の手で虚空に魔方陣を描く。
アサシンはそれをヘキサグラム、六芒星と判断する。
複雑な紋様を事もないように描いていく。
そうして計10箇所を高速で書き、おぞましい笑みを浮かべる。
「その下賎な者を殺せ! アスタロス! ヴァサーコ!」
その魔方陣の中より何かが現れてくる。
そしてそれらは奇声を発してライダーに襲いかかった。
一体は全身黒尽くめの女堕天使。その武器はなく、自身の爪だけだ。容姿は魔性の美があり、それが笑みでゆがんでいる。
もう一体はライダーと同じく馬に乗った者だが全身を黒い鎧で覆い、かつ馬も鎧で覆われている。
その存在だけでも悪鬼の類を思わせるほど禍々しい者だった。
鎧の方の攻撃をライダーは剣で応戦する。
2人の剣は空中でぶつかり、乱入者の方が体制を崩した。
もう一方の女はそのまま爪で襲いかかる。ライダーはそれを盾で防ぐ。
勢いに押されたのか、ライダーの体勢がゆらぐがさすが英霊、それはすぐに立て直す。
盾で力任せに間合いを離そうとするが、その時には鎧が剣による攻撃を仕掛けていた。
「あやつらは一体……?」
アサシンはその存在を疑問に思う。
あの一人一人が神代の化物だとしたら、彼らを自在に従えるサーヴァントは一体何者なのだ?
確かに一体一体ではライダーに及ばないかもしれないが、二体でかかればとりあえずはひけを取らない戦いになっていた。
「……ふむ」
やはりライダーは強い。
昨日のバーサーカー(と予想されたサーヴァント)を退けた点からも強いとは考えていたが、今の戦いを見ていてやはりその印象をもつ。
ふるう剣は大地を両断するかのようにふるわれ、駆ける馬は雄々しく猛々しい。
あの禍々しき存在を相手に全く遅れをとっていないどころかむしろ戦闘を有利に進めておる。
しかもライダー自身には余裕すら見て取れた。
あのライダーが発する威厳、勇猛さ。一介の騎士ごときが発するものではない。
だとするならあのライダーは一体何者なのだろうかと疑問を持つ。
一方、召喚しただけで少年は何もしようとしていない。
ただ余裕でそれを眺めるだけだ。たまに笑い声を上げている程度だった。
遠坂もアナスタシアも何もしようとしていない。サーヴァントと共にいるだけで、うかつに手を出せないのか出さないのかは分からなかった。
思わずため息を漏らすアサシン。
これならば昨日の対バーサーカー戦の方がまだ見ごたえがあったほどだ。
だが何が起こるか分からないのが聖杯戦争。とりあえず最後まで戦いの様子を見物する事にする。
戦局はやはりライダーの方が押し気味だ。
ライダーのふるう剣はまさに一騎当千。その動作はまるで戦に次々と勝利を収める印象を抱かせる。
他のサーヴァントをアサシンは見ていないが、このライダーに勝つとなるととてつもない実力が必要となるだろう。
「あれだけのもののふ。ぜひ真名がしりたいのじゃが……」
遠坂のマスターが確実に勝ちにきてるのは聞いていたが、どれだけ強力な英雄を引っ張り出してきたのかがとても気になる。
だが真名を判断する材料が無いに等しい。現在ライダーに宝具を出させるぐらい強力な英霊をアサシンは見ていない。
「下郎、どうした? 余に一歩も近づけていないではないか」
しばらくそんな攻防が続いた後、キャスターが余裕な笑みを浮かべながらライダーに問いかける。
そのライダーも余裕たっぷりで、顔が引きつってるのはキャスターが召喚した者だけだった。
「ならばそちがこの戦いを終わらせたらどうだ?」
などと威厳たっぷりにライダーは言い放ってくる。
その言葉を挑発と受け取ったのか、キャスターの顔つきが変わる。
「貴様。下賎な分際で余に対する暴言。後悔させてやるぞ」
「やってみるがいい。いかなるものを召喚したとて皆殲滅してくれよう」
そう言うとライダーは遠坂の方に顔を向ける。
うなづく遠坂。またライダーは視線を少年に向けた。
「後悔させてくれよう、下郎」
キャスターが取り出したのは本。それと共に先ほどより巨大な魔方陣が出現をする。
対するライダーは剣を高々と上にし、馬をならした。
そして、
「
「
互いに猛々しく宣言をする。
その途端、状況は一変した。
キャスターの後ろに現れるは無数の魔方陣。そこから次々と禍々しき存在が出現する。
ライダーの後ろに現れるのは無数の影法師。それらは色と厚みを持っていき、出現する。
そうして、双方の軍勢は立ち並んだ。
キャスターの軍勢は誰もが禍々しき存在。その数は72体。
そのどれもが悪霊よりはるかに禍々しき存在。
魔力不足なのかは分からないが何かが足りない気もするが、それでも全員が神霊クラスの存在だと判断してしまう。
遠坂のマスターはその存在を見せられて驚愕する。
まさかこれほどの者達を手足に使う者がキャスターとして召喚されていようとは思わなかったからだ。
ライダーのそばに現れたのは一般の兵士。だがその数は千をも超えているかもしれない。
主な装備は長槍と盾。その装飾は無骨ながら雄々しい。
飾られた装飾はあまり見られない。むしろ鎧や盾に刻まれた傷が装飾だと言わんばかりだ。
それを身につけるはいずれも屈強な戦士達。皆歴戦の勇者であった。
アナスタシアはその存在を見せられて驚愕する。
まさか軍そのものを召喚する英雄がいるなどと創造すらしていなかったからだ。
数の上では圧倒的にライダーに分があるが、キャスターが率いるのは人間ではない。
その優劣は遠坂にもアナスタシアにも、アサシンにすら分からなかった。
「敵を皆殺しにしろ、余の僕どもよ!」
「敵を殲滅せよ! 進軍!」
そのどちらもが主に従う有能な軍隊。
それぞれの指揮官の号令が轟く。
文字通り戦争が始まった。
そして指揮官に負けずに轟く鬨の声、と同時に起こるは奇声。
統率されたライダーの重装歩兵と騎馬で攻勢された軍は長槍を敵の方へと向けて突撃。
キャスターの怪物たちは各々が自由に動き回る。
ライダー自身は剣を振り回し、敵を一等で両断してゆく。
キャスターは一方で何もしようとしない。ただそれを静観するのみで補助もしようとしない。
「……」
「……」
と、ライダーは軍から間合いを離した。キャスターはまた本を取り出した。
「「これで終わりだ!」」
互いにそう宣言をする。
ライダーは高々と剣を掲げ、命令するように振り下ろす。
キャスターは魔力を本に集中させ、詠唱を高速で行う。
「
「
そして事態は急激に進展した。
両者のマスターやアサシンにも分かる。
キャスターが行ったのは72体(うち既に十数体は倒されているが)への能力大幅向上。
一方のライダーも各兵士達への士気向上かつ陣形変更命令。
その結果、次々とライダーの兵士が槍で怪物を串刺しにしていく。次々と怪物がライダーの兵士たちを蹂躙していく。
……もはや一方が一方を殺戮していくように見える。
結果、数分も立たないうちに両軍は全滅を遂げた。
戦争としては引き分けかも知れないが、戦闘としてはもはや勝負がついていた。
自身に戦闘能力のあるライダーとないキャスターとでは勝負になりはしない。
「……下郎、名を聞いておこう」
「後ろで踏ん反りかえっとる指揮官に教える名など余は持ち合わせておらぬわ」
貧弱な奴の申し出をあっさりと蹴り飛ばすライダー。
キャスターの表情は憤怒に彩られ、それを拳を握り締める事でかろうじて抑えている。
「次に会う時は余が神殿を構築した時だ。その時は貴様の最後となるだろう」
そう言うとキャスターは姿を消そうとする。
それを逃さんとするライダーだったが、阻んだのは上空に待機していた最後の怪物だった。
「おのれ……!」
剛剣一撃でライダーは怪物を一刀両断する。
その時にはもはやキャスターとシスターは消えていた。
「……ふむ」
戦いは終わった。
ライダーもキャスターもお互いにお互いの真名はマスターから教えられるだろう。互いに特徴的な軍を率いていたのだから。
そしてもう一人、アサシンもまたライダーとキャスターの真名を看破していた。
ライダーは仮定だったが、やはりライダーで間違いなさそうだ。
装備しているのは長槍と丸盾。アサシン自身は出会った事はないが、あれはマケドニア軍の特徴に似ている。
そして、ライダーの軍が叫んだ鬨の声。
「アラララライ、か」
軍神アレスのご加護があらんことを、当然突撃用の雄叫びだ。
これを号令とし大軍を率いるライダーで召喚される英雄など一人しか考えられない。
すなわち、マケドニアの征服王イスカンダル。
少年もまた戦法からキャスターと判断。
軍として用いるのは72体の神霊クラスの魔物たち。そして魔術として用いたのはオッツ・キイム。
こんな事が出来るのは人類の歴史上ただ一人しかいまい。
すなわち、イスラエルの魔術王ソロモン。
「イスカンダル……ソロモン……か……」
王都バビロンまでやってきたギリシア方面の英雄アレキサンドロスがイスラムの英雄となり、征服王となった姿。
聖書の中でも指を折れるだけしか存在せぬ大賢者ソロモン。イスラムでもスレイマンとしてイスカンダルのように聖人として扱われておる。
だが、アサシンにとってはそんな逸話など関係なかった。
関係があるのは彼らがどのような事をしたか、だった。
それはアサシンにとっては赦されざるものであった。
「征服王、そして魔術王よ。覚えておくがよい」
もはやこの場に残っておっても何の意味もない。
アサシンはさっさと退散する事にした。
こういい残して。
「王都はわらわにこそふさわしい」
interlude out
/
「にぎやかなようだな」
「何が?」
「向こうだ。サーヴァント戦がやっている」
「そうか」
私は煙草を捨て、足で踏み消す。
私たちは川を隔てた町の方に来ていた。
ランサーに辺りを探ってもらうが、そんな時ホテルや教会がある側でサーヴァント戦が行なわれているとランサーが言ってきた。
「どうやってそんな遠くまで探るんだ?」
そう、距離にしたら歩いて1時間はまずかかるような場所の事をこいつどうやって知ってるんだ?
昨日は数百メートルとか言ってたじゃないか。
ランサーは「そういえばそうだな」と言いながら説明をする。
「俺自身が知る事などできやしない。俺はただ感じているだけだ」
「は?」
よく言ってる意味が分からんのだが。
「つまり『魔力の多いやつが戦っている』程度の事は分かっても、それが何かまでは分からない。俺はただ土地や空気に聞いているだけだから」
「……何の動作もなしにか?」
「いや、一応詠唱はしてあるぞ。万物におわす聖霊に対して」
……つまり何らかの行使を行なって聞き出しているわけか。
「それで? その聖霊とやらはこの辺に敵サーヴァントがいるかを知ってらっしゃるのか?」
「漠然とだが、この辺にいると思うのだが……」
「ほうこの我輩をお探しか」
「「!」」
声は横から聞こえた。
そちらの方に私たちは顔を向ける。
「その方、サーヴァントとマスターと見受けるが、そうだな?」
実際の言葉は日本語ではない。英語だ。
そいつは40ぐらいの男で、髭を丁寧に整えていて、一見すれば紳士に見える。
が、顔は間違いなく小物っぽく下品だ。まあ本人は間違いなく陶酔してるだろうが。
多分時計塔の魔術師だろうが、見た事もない顔だ。
「いでよバーサーカー!」
霊体だったものが、実体化する。
そいつは上半身裸で褐色の肌、2メートル近くはある背、発達した筋肉。何より手に持つのは斧だ。戦闘用の。
腕には装飾品をつけているが、それが何かはこの距離ではさっぱりだ。
そして、セイバー以上の威圧感。
こいつは、とてつもない大物だ。
「そんな大物をよくぞバーサーカーで召喚したものだ。維持が精一杯なんじゃないか?」
「我輩だけならな」
「お前だけなら……?」
何だその言い方は、まるで大勢がマスターみたいな言い方……。
「ってお前まさか……!」
「そのまさかだ! 少々尊い犠牲になってもらったよ!」
ぎり…と意識をしないで歯をかみしめる音が自分でもよく分かった。
なおも目の前の阿呆は続ける。
「昨日はライダーに不覚をとったが、今回は万全だ。その方には最初の脱落者となってもらおう。異存はあるまい」
「大有りだバカめ」
私が何も合図をせずともランサーは剣を鞘から抜き、構えをとった。
これ以上こいつの話を聞いたところで時間の無駄だ。
「最初に脱落するのはお前の方だ」
その言葉と同時に、ランサーは飛び出した。
多分続くんじゃないか?
これで計六体、アーチャー以外は全員出ました。一応全員既に真名は考えてあります。
今回ものすごく長くなったので、前後編に分けました。予定通り6話で終わるのか果てしなく心配です。
で、二話目で出てきたキャスター、真名はネロにしました。調べると暴君のイメージだけではないみたいですね。少し意外でした。
彼自身は戦わず、他人に戦闘を託して自らが使うのは宝具のみ。英雄としては随分と間違っている気もしますけど…。
ネロをキャスターにするのは苦肉の策です。当然歴史上ネロが魔術師だった形跡はありませんし。
もっと別の人物をキャスターにはめられたのですが、東方正教のマスター=キャスターとの図ができると彼しか思い浮かびませんでした。
と言ってもこのネロは魔術が使えても使いそうにありませんけど。
それでは2日目の続きまで。
2006年7月29日
衛宮切嗣の書き換えと同時にキャスター組を完全に変化させました。しかも正体までも変化させています。
やはり一番なのは「ネロがキャスターなのはやっぱおかしい」と思ったからです。
かと言ってせっかく東方正教のマスターにしたのですからキリスト教がらみの英雄に…と思い聖書を読んでいたら見つかったのが彼でした。
…ネロなんかより全然キャスターらしいや、ソロモン。
以前と違い、キャスターがキャスターらしくなったのでライダー=イスカンダルを早めに披露。
『ロード・オブ・バビロン』は他のSS作家様から…ではなくhollowから名前を拝借。
ファランクスはマケドニア軍の代名詞だったのでぜひ使いたかったものです。
そしてアサシンの真名への布石。これだけで真名分かったらすごいと思います。
では2日目の続きで。
2006年12月2日 第一回更新
今回interludeを全て三人称にしました。少しは読みやすくなってると嬉しいのですが……。
内容自体に変更点は大して無し。描写を少し詳しく書いた程度です。
唯一変わったのはアサシンのキャスターに対する考え方です。
アサシンの真名を考えるとキャスターに何も思わないのはありえないと判断したためです。
それが明らかになるのは後ほどです。
では。
2007年4月29日 第二回更新