士郎くん、受難です
TAKE1
「……」
士郎たち一行は、黙ってテーブル中央部に置かれたものを見ていた。
そこにあるのは、1つのケーキ。
大きなケーキを分けていたら結果的に残ったものである。
今この場にいるのは士郎、セイバー、イリヤ、桜、ライダー、そして遠坂の計6人。
桜は既に辞退しているので、残ったのは5人だ。
「やっぱここは均等に分けるべきかなと思うけど…」
「何へたれた事言ってんのよ。こんな量じゃあ分けられるわけないでしょ」
と厳しく叱咤され、見事に却下される。
確かに分けたら一口サイズにしかならないような大きさだ。
再び静寂に。
「ここはカードゲームで」
「たかがケーキごときでゲームを使うことないわよ」
ライダーの意見もまた遠坂のお気に召さなかったようだ。
「幸いバゼットはいないし、ここはじゃんけんにしましょう」
「賛成です」
「そうですね」
「いいわね」
「……」
じゃんけん、このフレーズにとてつもなく腰がひける士郎。
じゃんけんで死にそうになった人物として後世に名を残すのだけはごめんだ。
「もっといいアイディアはないのか?」
「バゼットがいないんだから、大丈夫でしょ」
「…でも動体視力とかスピードとか、俺らがサーヴァントにかなうはずが…」
「あら衛宮くん、もしかしてヘタレ?」
にやにやしながら遠坂はあくまのえみを浮かべる。
士郎はこぶしを硬く握りしめ、それを勢いよく遠坂の方へと向ける。
「いいだろう。後でほえづらかくなよ!」
「オッケー、じゃあまずふたじゃんしてから決めましょうか」
「ふたじゃん?」
セイバーがその聞いた事のない言葉に対し、疑問を投げかけた。
「人数が多い時に、2人ずつに分かれてじゃんけんをするやり方。大勢でやるより2人でやった方が勝負が早く決まるでしょ?
ふたりでじゃんけん。略してふたじゃん」
「とんでもない略しかたですね」
と思わずつぶやくライダーをとりあえず無視することに。
「ですがリン、奇数ですからそれではあまってしまうのでは?」
「あ」
そう、そのやり方では奇数の時誰かが確実に余る。
余った人の寂しいことと言ったら…。
「こんな所でもうっかりスキル発動か。サーヴァントのステータスにしたらEXは確実…」
などとたわ言を言う士郎を裏拳一発で黙らせて、考え込む遠坂。
いつもの事と桜以外は反応すら示さない。
「じゃあしょうがないわね。5人だし、すぐに決まる…」
「おや、何をしているのです?」
ここで、この場においては大魔王の声が響き渡った。
士郎は冷や汗を滝のように流しながら、そちらの方を見つめる。
そう、部屋の入り口にはバゼットがいた。
「バゼット、今ケーキをかけてじゃんけんをする所です」
「じゃんけんを?」
と、何を狂ったのかライダーがバゼットに全てを暴露しだす。
それにあわてるのはその2人以外全員。
「ちょっとライダー!」
あの桜までもが声をあらげるが、ライダーはそ知らぬ顔だ。
「ふたじゃんで決める事になりました。私はイリヤと、リンはセイバーとになったので、貴女は参加したいのでしたらシロウと」
「ぶっ!」
ナンテコトイイダスンダーと士郎は心の中で絶叫しつつ、ふき出してしまう。
「分かりました。いざ尋常に勝負いたしましょうか」
もう既にバゼットはやる気満々だ。
これはまずい。何とか打開しなければ…!
「ライダー!何考えて…!」
「がんばってね士郎」
「すみませんシロウ、私がいたらなかったばかりに…」
「ファイトですシロウ」
「ごめんねシロウ」
「って既にペア作ってるのかよ!」
既に遠坂たちはペアを組んで、じゃんけんを始めている。
悔しがるのはイリヤとセイバー。特にセイバーの悔しがりは尋常ではない。
「く…っ!パーが来るとふんでいたのですが、まさかフェイントで来るとは…!」
「じゃんけんとはカンより年期よ年期。サーヴァントだろうとわたしには勝てっこないわね」
とんでもない暴言を放ちながら遠坂はひざをつくセイバーに対して高笑いを浮かべる。
ハタから見ていると女王様だし。
「では私たちも始めましょうか」
「待った!じゃんけんのルール、分かってんだろうな!」
とか言いながら士郎はものすごくこまかくルールを説明する。
ちなみにあの伝説的コントから始まった「最初はグー」はアリと言う事にした。調子をそこで整えようとの遠坂の意見だ。
「はっきりいって、殴るのは禁止だからな!目潰しも掌底も禁止!とにかく相手には絶対に触れないでくれよ!」
「分かっていますよ。そこまでバカじゃありませんって」
じゃああの時はどうしようもないバカだったんですか、とは口には出せず、うなづく。
「それと、宝具はおろか、魔術は絶対に使うなよ。」
「それも分かっていますって。ご安心を」
念を押しておくけど、ものすごく不安である。
「セイバー、ライダー。バゼットをちゃんと見張っておいてくれよ」
「お任せください、シロウ」
ライダーは胸を叩いて自らをアピールする。
うん、サーヴァント2人、しかも接近戦に長けたセイバーとライダーだったらバゼットでも自分に手を出してこないはずだ。
「じゃあやりましょうか」
「ああ、やろうか。「最初はグー」だからな」
「分かってますよ」
その獲物を狙う目つきを止めてから言ってください。
「「最初はグー!」」
「「「なんだってーっ!?」」」
M○Rの諸君よろしく、遠坂、セイバー、ライダーの3人は驚愕の声をあげた。
バゼットがまともなじゃんけんをしている!
(これは…!)
その相手である士郎も完璧に驚いていた。
そして、希望を抱いていた。
これは、もしかしたら普通のじゃんけんができるのでは…!と。
「じゃんけん…」
士郎は出す右手を左手で覆い、若干体をひいてじゃんけんにそなえる。
バゼットは出す左手だけを引いて、まるでボクサーが左ストレートを出すように体を前のめりにする。
(体に触れないで、魔術を使わないんだから、多分大丈夫なはず…!いざとなったらセイバー達が助けてくれるし…)
ここまでくればもう完璧だ。普通のじゃんけんができる…!
「触れずとも攻撃はできますから」
その言葉はしゃべられなかったはずだ。何しろじゃんけんと言ってから一秒も経っていないし、じゃんけん終了まで一秒もない。
だが、確かに士郎はバゼットからこの台詞を聞いた。
そして、思った。
やっぱバゼットはバゼットだったか、と。
「ギャラク○ィカファントム」
その瞬間、士郎の体は家を突き破って水平方向に吹っ飛んでいった。
多分着地は頭からだろう。
さすがは車○先生。ものすごい威力だ。
呆然とするのはセイバーと遠坂。
一瞬でもバゼットを信用してしまったのでこの結果を生んだのだが、ライダーはいたって冷静だった。
イーコール
「すみませんシロウ、神の血をもってしても救う事はできませんでした」
「絶対にわざとでしょう」
イリヤがじとめでライダーを見るが、眼鏡をくいっと上げるだけだった。
おそらく士郎はどこかの池に落ちているだろう、と冷静に考えていたりする。
そして、本当に池に沈みゆく士郎は、じゃんけんは絶対にやらないと心の底から誓ったのだった。
TAKE2
「ふう、これで夕飯の用意はできたかな」
「そうですね」
士郎はほっと一息をついて、桜はそれに同意しながらエプロンを脱いでそう言った。
そして、今いるメンバーの確認をする。
……藤ねぇだけ?
「桜、遠坂たちは?」
「そうですね。そういえばライダーもセイバーさんもいませんね」
おかしい。みんなそれぞれの生活スタイルがあるけれども、夕飯にはみんな顔を出してくるはずだが。
それにもし遅れるとかいらないとしても、連絡の1つはよこすはずなんだけど…。
「…なら桜にだけには教えておくか…」
いきなり真剣な顔つきになって士郎は言い出す。
ので桜は逆にほうけてしまった。
「へ? 何をですか?」
「実はな、遠坂とバゼットとセイバーの料理には細工がしてあってな。材料費をケチってるんだ」
「は?」
桜、士郎の言う事が信じられず。
「始めはアーチャーのやつと桜以外全員に試してたんだ。発案は藤ねぇ」
「士郎って材料抜きでも料理おいしいじゃない。だから発案してみたの」
えっへんとばかりに胸を張る大河。
いばれた事ではないと思うが…。
「はじめに気づいたのはライダーとイリヤ。ほら、この前のあれ」
「ああ、あの日ですか?」
そう言えばライダーが「今日のは味付けが違いますね。シロウらしくない」といっていたし、イリヤは「これちょっといつもと違うわね」と言っていた。
あの日に細工をしていたのか。
「んで次々とばれていって、最終的に昨日カレンが気づいて残りは3人ってわけ」
「でも藤村先生もカレンさんも何も言ってなかったじゃないですか」
「…目がそう言ってるんだよ」
「貴方、手を抜いてますね。この○○のくせに」と言うような目つきでカレンが見てきた日には背筋が凍ったし。
「てなわけで残ったのはあの3人。いつか気づくかと思ってた3人が残って、藤ねぇがクリアできたのは意外だったけどな」
「あー、それはひどいわよ。一体何年士郎のご飯食べてると思ってるのー?」
その点は侮ってたかもしれない。認めます。
「だから今日からあの3人の料理の材料はまた1つグレートダウンしてみて、様子を見てみようって魂胆」
「…よくばれませんでしたね…」
「それはばれないように一生懸命料理してるからな。愛があれば料理はオッケーなのかもな」
などと言いながら高笑いする士郎。
「その悪行もここまでだ」
唐突に、その声が庭の方から聞こえてくる。
3人は庭へと駆け足で出て行った。
そこにいるのは、1人の全身を布で覆った人物だった。
「あんた誰だ!」
100%断定はできていたが、とりあえず士郎は聞いておく。それが礼儀ってものだ。
「ふ、学生衛宮士郎、私の顔を見忘れたか」
と言いながら全身の布をほどいていく。
そこにいたのは案の定と言うか、意外だったというか、セイバーだった。
しかもしっかりと完全武装。
「う…上様!」
「えっ!?」
驚愕の声をあげる士郎をよそに、藤ねぇはその場で土下座をする。
桜は驚いてはいたが、藤ねぇにならって土下座をしておく事に。
「シロウ、その方、料理番の立場にいながら藤村組のタイガと結託し、民のために使われるはずの材料費を横流しし、
私服を肥やすとは言語道断。」
「ええっ!?」
何だその展開は!と口に出そうとするけど、言ったらまた拍車がかかるだろうなとも思ったのでとどめる。
「だけどセイバー!俺には何のことだかさっぱり…」
「黙りなさい。これでもシラをきるつもりですか!」
そう言ってセイバーはちらっと門の方を見る。
そこにいたのはアーチャーとライダーだ。
「すみませんシロウ、しゃべってしまいました」
「いや、あんたわざとだろ」
士郎のつっこみにもライダー、全く動じず。
「あなたの許しがたき悪行の数々、もはや見過ごせません。いさぎよく腹を斬りなさい」
「切腹ー!?」
声が裏返るが、セイバーは完全にお構い無しである。
と、
「ふ…ふふふ…」
急に大河が笑い出し、ゆっくりと立ち上がる。
「このようば場所に上様がおられるはずがない」
「なんでさ」
「ものども!であえ!であえーっ!」
大河の呼びかけに、衛宮の家から日本服を来た屈強な男達が出てくる出てくる。
しかも全員日本刀もち。トレースしてみてもあれはたけみつじゃあない。
「藤ねぇ、あれ全部本物じゃないか」
「全員藤村組の若い衆だから、銃刀法違反じゃないわ」
「そういう問題じゃねぇし!」
大河は士郎そっちのけで話をどんどんと進めていくー。
「者ども!上様の名を騙る狼藉者を斬り捨てて!」
『はっ!』
その言葉に若い衆、全員抜刀。全員完璧に乗り気だ。
他にやる事ないのかあんたら。
「やむをえんな…」
と言いながらセイバーも不可視の剣を立てる。
セイバーは結界を解き、その剣が姿を現した。そして剣を反す。
「両刃剣だからみねうちないだろ」
士郎の意見は完璧に無視され、戦闘開始。
「でやあっ!」
見事なまでの気合で若い衆が立ち向かうが、しょせんエキストラ。次々とセイバーにやられていく。
「今のうちに逃げよう、桜」
「そ、そうですね。その方がいいと思います」
「逃がすと思ったか?」
裏口から逃げようとした士郎たちは、行く手をアーチャーにさえぎられた。
そのアーチャーも若い衆たちを次々と倒していく。
「ちょっと待てアーチャー!あんただけはこれには乗らないんじゃないのか!」
「リンが怖い。それでは不服か?」
「いや、納得」
アーチャーと士郎、即答。
「だああっ!」
そして、第三方向からやってくるのはバゼットだ。
…セイバー達と違って容赦なし。若い衆、哀れ。
いつの間にか藤ねぇの姿が見えない。と思ったら既にセイバーに捕まってやがる。
「汚いぞ藤ねぇ!」
「どこがですか? 料理を冒涜したシロウよりはるかに誠実だと思いますが?」
「ぐ…っ!」
ののしる士郎の前にセイバーが立ちはだかる。
いつの間にか若い衆が10人切っていた。
「でやあ!」
「うああっ!」
それぞれが奇声を発し、斬りかかるが、やっぱり次々と倒される。
そして、とうとう士郎と桜だけになった。
「せんぱーい…」
「…っ!」
拳を握り締める士郎だったが、所詮無駄な事だった。
三人に取り囲まれてしまう。
「セイバー、俺が悪かった。今度からはちゃんと皆にも相談するから」
「シロウ…」
頭を下げる士郎にセイバーは微笑を浮かべた。
それを見てほっとする士郎。
「成敗」
「なんでさーっ!」
「私もですかーっ!?」
桜はバゼットに超弱くこづかれただけだというのに、士郎はアーチャーに思いっきりたたっ斬られた。
見事に、宝具で、三つに。
フコウヘイダーなどと思いつつ、士郎の意識は闇の中へと消えた。
TAKE3
「……どうしたのですか? その装備は一体」
とりあえずセイバーはそう述べておく。
今セイバーは庭にいた。
おなじみのメンバーも庭にいた。
なぜ庭にいるかと言うと、士郎がそこにいるからだ。
「ギルガメッシュに借りた」
士郎はあっさりとその事実を認める。
その士郎、いつものように学生服でも普段着でもない。
言うなら、完全武装だった。
全身鎧に兜まで装備。かろうじて見えているのは目の部分だけだった。
「それで、その格好をして何を?」
「もちろん、セイバーと戦うためさ」
100%分かっている問いをしてみたけど、やはり士郎から帰ってきたのはその台詞だった。
セイバーは思いっきりため息をつく。
「…本気ですか?」
「もちろん本気さ」
もう一度深いため息をついてセイバーは士郎を観察する。
まず、全身鎧はおそらく通常の金属製のもので、魔術的な付加は何一つかかっていない。
が、あの剣は違う。まがまがしいまでに殺気をおびた、敵を斬る事のみに特化した剣。セイバーにもそれは分かった。
盾はそれよりはるかに劣るけど、魔術的な付加が加わっているものと思われる。
が、何よりセイバーの目をひいたものは…。
「……ライダー」
「何でしょうか?」
すっかりギャラリーといった感じにライダーは日本茶をすすっている。
隣では桜も同じようにしていて、「平和ですね…」の言葉がとてつもなくよく似合う感じだ。
「あの馬ですが…」
「馬なら日本にもいるでしょうに。そこまで珍しいですか?」
「ええ、ライダーの使っていたものでなければなおさら」
そう、士郎が乗っている馬は明らかにライダーのだ。
セイバーがライダーを睨みつけるが、そ知らぬ顔をするばかりのライダー。
「貸して何か悪いことでも?」
「士郎をそうやって何かにひきずりこまないでください!」
「いえ、私はただ士郎が切望するので…」
「ですからそうやって安易に貸さないでください!」
暖簾に腕押し、がよく似合う会話だ。
「セイバー、今日という今日こそはギャグ調で沈んでいく衛宮士郎じゃあないからな」
「いえ、今日もギャグ調で沈んでいくエミヤシロウかと思いますが」
剣を振りかざしてそう意気込む士郎、完全にあきれ返っているセイバー。
「いくぞセイバー!」
「どうぞ、どこからでもかかってきなさい」
天馬を走らせだす士郎、そして剣を構えるセイバー。
互いの距離はまだ十数メートルは離れている。馬のスピードなら到達まで数秒といったところか。
が…、
ベ ル レ フ ォ ー ン
「騎英の手綱!!」
いきなり高速でセイバーへと迫ってくる。
「ライダー!一体シロウに何をふきこみやがったんですか!」
「セイバー、言葉に品性を感じませんが」
セイバーは改めて迫ってくる士郎を見る。
やはりライダーのよりははるかに威力がない。スピードは中々だ。
(これ自体でダメージを与える気なんかないさ!)
そう士郎は心の中で思いつつ、剣を構える。
狙いは、剣の一閃による完全勝利。
そのためにギルガメッシュに頭を下げて見せてもらったのだ。
とあるゲームによって、本来所持している宝具はただの厄介もの、邪魔者に成り下がり、本来所持していないはずの武器が彼の代名詞となった。
が、それの原典が、ギルガメッシュの元にあった時は正直士郎は感動した。
そして、それを使いたくなったのだった。
「それが俺の持っている最高の宝具…!」
そして、今、その真価を発揮し、セイバーを打ち負かさんとする…!
セイバーもまたそれを感じ取っていた。
あの宝具が真価を発揮した時、自らの宝具を出す暇も無しに敗北が確定すると言う事が。
なぜそう思ったのかは自分でも理解できない。
だが、間違いなく断言できる。あれは、危険だと。
「あれの回避方法は…!」
自らの経験とカン、そして知識を総動員し、見つけ出そうとするが、どれも時間内には終わらない。
回避、不可能、防御、不可能、切り返し、不可能。
…待てよ、切り返し…?
セイバーの思考時間、1秒に満たず。
そして、士郎の宝具がその威力を発揮する…!
「斬・鉄・剣!!」
それは、正に敵を一刀両断する最高のもの。
1つ振るえば敵数体。数撃で全ての立ちはだかりし者たちを殲滅する、究極のものだ。
だが、セイバーはそれに対しても冷静そのものだった。
士郎の放った攻撃は3。それを全て殺す事に成功する。
そして、逆に3撃を瞬間的に放つ。
その間、やはり1秒に満たない。
「斬・鉄・剣・返し」
「そんなアホなぁぁぁっ!!」
剣は粉々に砕け、盾は裂け、鎧はばらばらになり、士郎は勢いそのままに家へと突撃していった。
ほこりと煙が舞う中、セイバーは剣を回転させる。
「…雑でした」
そして、自らの剣を静かに帯刀するのだった。
じえんど
ライダー「どうも。今回は案はあるのですが1話にするまでにはいかないものを短編と言う形でまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?」
セイバー「それと今回の話は作者の趣味がものすごく反映されています。ですから元ネタが分からないと分からないネタがいっぱいありますので」
ライダー「TAKE1は当然「リングにかけろ」の剣崎順VSテーセウス戦からです。本当はバゼットにシロウが吹っ飛ばされるところで終いだった…
はずでしたが、私がいたのであんな感じになりました。もしかしたら私とバーサーカー、キャスターを使ってまた書くかもしれませんね」
セイバー「この作者は車田先生の漫画好きですからね」
ライダー「あの先生はギリシアをひいきしているわりには私の出番があまりありませんから」
セイバー「…(キャスターやバーサーカーよりはあったじゃないですか)」
ライダー「TAKE2は「暴れん坊将軍吉宗」です。言うなら「食いしん坊将軍セイバー」でしょうか。配役もぴったりだったので書いたらしいです」
セイバー「ギルガメッシュがやっていたら「水戸黄門」に確実になるでしょうけど」
ライダー「その時は「メソポタミア黄門」とでも題しておきますので」
セイバー「TAKE3は本来「しろうたいせいばー」で書くはずだった第二段です。元ネタは「ファイナルファンタジー」です」
ライダー「あのゲームは、北欧神話の主神であるオーディーンのグングニルが完璧なヘボで、斬鉄剣の方が価値が圧倒的に高いですからね。
ちなみに私一押しの活躍シーンは「FF8」のVSサイファー戦です」
セイバー「思いっきりオーディーンが斬鉄剣返しでやられるシーンではないですか」
ライダー「ちなみにFF史上最強の召喚獣と名高いのは「ナイツオブラウンド」、すなわち円卓の騎士ですけど」
セイバー「あれはわた……ではなく、アーサー王と円卓の騎士が次々と攻撃するもので、とてつもなくかっこいいので必見です」
ライダー「今さら隠さずとも…」
セイバー「それでは次回作でまたお会い致しましょう」
ライダー「またのご来訪をお待ちしております」
2006年6月8日