ますたーのゆううつ
だいごわ
「よし…!」
自身の召喚の成功を確信したその男はガッツポーズをとった。
これなら確実に聖杯戦争を勝ち抜ける、そう確信していた。
が、触媒もないのになぜそう確信できたかは不明である。
「さあ来い最強のサーヴァント!」
もちろんこの台詞も根拠なしです。
が、それを確信しまくっているその男にもう誰が何を言っても無駄に違いない。
で、彼の目の前に現れたのは…漆黒のローブを身にまとい、顔の部分だけが真っ白な仮面のなんとも不気味な人物だった。
いきなりその男は外れを引いた事に気づいてしまう。
「アサシンかよ」
がくっとうなだれるその男。彼を信じる弟子がそれを見たら一発でやめかねないほど絶望しているように見えるし。
「我ハさーヴぁんとあさしん」
「いや、分かってるし」
そんないかにも暗殺者のスタイルでセイバーと言われたら逆に驚くって。
しかも…。
「小せぇー…」
小人って言って見世物にしても通用するぐらい小さい。
欧州人の中では決して高くない男だったが、それでも目の前のアサシンは(目の高さまでないけど)自身のひざぐらいだ。
もはや敗北を確信する。
「…待てよ」
でも逆にアサシンだからこそこの背丈もありなのでは? と思う。
暗殺にはもってこいだし。
「ならステータス次第か」
クラス:アサシン
マスター:?
真名:ハサン・サッバーハ
性別:?
身長:50cm
体重:8kg
属性:秩序・悪
能力
筋力:D 魔力:C
耐久:E 幸運:E
敏捷:A+ 宝具:C
保有スキル
気配遮断:A+
単独保有スキル
投擲(毒針):B
毒針を高速で射出する能力。
風除けの加護:A
略。
自己改造:B
略。
宝具
ザバーニーヤ
『空想電脳』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
悪性の精霊シャイターンの腕。人を呪うという事にのみ特化した中東魔術の“呪いの手”。左腕である。
脳を丸ごと火薬に変えて体を吹き飛ばすもの。対抗には耐久より魔力の高さが必要。
「…前線で戦えるようなすげぇ奴が欲しかったんだけどなぁー…」
男は思いっきり深いため息をついた。
自身の攻撃手段は人形を遣ったいわば中距離専門。
セイバーがサーヴァントならセイバーと自身の自動人形(オートマタ)で敵をふくろだたきにできるんだが…。
「はあ…」
自身の懐を見て、とりあえず自動人形を近距離用に改造する必要があるかと思うと泣けてくる。
材料もあまりないし、聖杯戦争の開始も近い。
「…」
「…」
「なあ、おまえ男? 女?」
「?」
「いい女だったらオールオッケーなんだが…」
それはどの時代でも問題発言じゃないかとアサシンは思ったが、口には出さなかった。
結局男の財布は改造費で空になった。
そしてアサシンが男か女かも分からないまま聖杯戦争に突入する事になる。
続くかもしれないし、続かないかもしれないし。
出典:イスラム史より
まあ誰もが知ってると思うので略。
第5段はアサシン召喚。原作をないがしろにしてはいけないと思いまして。で、あえなく首にしたのはランサーだったりします。
まあ元々数合わせだったからそこまで後悔はしてません。
それではー。
2006年10月22日