ますたーのゆううつ

だいさんわ


「うおああっ!」
文字通り魔術師は吹っ飛んだ。
召喚は成功したはずだが、その影響からだろうか、魔方陣を中心としてスパークが走っている。
ターミネーターの音楽とか合ってるかも。ターミネーターって何だ?
何とか体勢を立て直して魔術師が召喚の陣の方を薄目で見てみる。

 そこにいたのは魔術師よりも年齢の低い、少女が立っていた。
しかもなぜかメイド服。控えめに言っても英霊のそれっぽくない。

魔術師は首をかしげた。
本当に彼女が自分の呼び出したサーヴァントか?

「サーヴァントアーチャー、参上いたしました。」
「…。」
やはりサーヴァントらしい。しかも触媒無しでアーチャーとは中々運がある。
が、おかしな事に気づく。

「…令呪から流れている魔力が少ない…?」
「私は魔力を現界以外では必要としませんから。」
とあっさり言うメイドアーチャー、うやうやしく一礼。
正直貴族生活とは無縁の魔術師にとってはメイドを従えるのは結構興味深いことではあるが、それは聖杯戦争でなければの話。
しかもサーヴァントのはずなのにメイドが代わりとなると、頭痛以外の何者でもない。

「…まあ、英霊なんだから見た目じゃあないだろ。」
そう納得させて魔術師はステータスを覗いてみる事にした。
それにわずかな期待をのせつつ。


 クラス:アーチャー

 マスター:?

 真名:メカヒスイ(タイプ:不明 固有名詞:不明)

 性別:女性

 身長:156cm

 体重:59kg(軽量化が進んでもこれが限界)

 属性:中立・中庸

 能力

 筋力:B  魔力:-

 耐久:D  幸運:D

 敏捷:C  宝具:A++

 保有スキル

 対魔力:E  単独行動:A

 単独保有スキル

 動力:A
 魔力の代わりとなるステータス。その原理は彼女の時代ですらよく分かっていない。

 千里眼:A
 探査能力は高く、様々なことに用いられる。

 優雅:B
 創造主の意志により、優雅は貫かねばならない。

 宝具
  ゴ ッ ド フ リ ー ト
 『宇宙を駆る星々』
 ランク:A++  種別:対軍宝具  レンジ:1〜99  最大捕捉:範囲内ならどれだけでも
 数キロ規模のコロニーすら一撃で破壊できる人類至高の粒子砲。チャージに時間がかかるのと燃費が悪いのが欠点。
  琥 珀 力 バ リ ヤ ー
 『守りし地球の秩序』
 ランク:B  種別:結界宝具  レンジ:1〜3  最大捕捉:1人
 耐久を補うために張るシールド。防御する攻撃によって動力の減りが増減する。
   サタデーナイトフォーエバー
 『飛翔せし天使の舞い』
 ランク:B+  種別:対人宝具  レンジ:1  最大捕捉:1人
 戦闘機に変形し、高速飛行を可能とする。と同時にシールドを展開して耐久と敏捷を大幅に上昇させる。

 他多数所有


「…は?」
ころにー?りゅうしほー?しーるど?分からない単語だらけで頭が混乱してくる。
数キロ規模とのころにーとは一体何なのだ?

「アーチャー、分からん単語がたくさんあるんだが。」
「私は未来の英霊ですから。未来科学の塊だと思ってくだされば結構です。」
「未来科学…。」
魔法は科学の進歩と共に神秘性を失い、魔術へと下っていく。
今の魔術はおそらく中世のそれとは比べ物にならないほどごてごてしているだろう。
そして、現代でも魔術に取って代わりつつある科学、それが未来のを所有と?

「…すごいな。魔法はもうないだろ。」
「いえ、私は生前魔術協会とは大して関わらなかったので詳しくは分かりませんが、やはり5つはまだ残っていたようです。」
「5つ、5つかー…。」
そう考え込む魔術師は、ふと何かを思いつく。

「じゃあ今回の世界大戦はやっぱドイツの敗北で終わるのか?」
「いえ、ドイツも敗北しますが、日本に最新兵器を使われて終戦になります。ですがそれが聖杯戦争と何か?」
「いや、この町に爆撃機が来られたらなーって…。」
今の科学は魔術よりはるかに効率よく大量殺戮ができるのだ。
聖杯戦争中にそんなのが来られたらたまったもんじゃない。

「その時は私が全機体を叩き落します。兵士に死亡者がでるでしょうが、かまいませんね?」
「いや、かまわないけど…。」
これ魔術師による聖杯戦争だよな? と思いながらも同意するしかなかった。

   で、

「アーチャー!どうするんだよあれ!」
ランサーとの戦闘中、いきなり空に飛行機音がしてきて、町を空襲警報が襲う。
もう外に出てるのはランサー、そのマスター、そして2人だけだったりする。

「なるほど、今米軍主流戦闘機の……。」
「機体名はどうでもいいから!どうにかならないのか!?」
「分かりました。ですがランサーに殺されてはたまらないので…。」
「へ?」
アーチャーはそのまま魔術師をつかみ、ロケットによる急上昇を始めた。
あっという間に地面が遠くなる。
ジェット・バイとその飛行道具を呼んでいたが、魔術師にとっては今はそんなことはどうでもよかった。

「うわあああああっ!」
「しゃべっていても無駄ですよ。」
いくら魔術師だからって生身で高度域に行った事はありません。

程なくアーチャーは戦闘機を確認し…。
 熱線追尾弾キングフィッシャー
「それではいきなさい。」
ボーガン風のものから放たれたそれは次々と戦闘機を打ち落としていった。
もうそれは一方的なもので、あっという間に戦闘機は全て撃墜された。
BGMはガ○ダムから適当にチョイス。

「…これで終わりだろ。早くおろせよ。」
「そうですね。まだ空母艦が残っているので気がかりではありますけど。」
また来たら打ち落としますから。そうアーチャーは言ってのけた。

続く…かもしれないし続かないかもしれないし。


つづく

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 出典:オリジナル
ヒューマノイドの研究は昔から続けられていたが、科学によるヒューマノイドの開発は21世紀終わりまで待つ事になる。 が、文献を調べると21世紀初頭には既に完璧な形でのヒューマノイドの完成が見られており、開発者は遠野琥珀と言うらしい。 彼女の開発したそれは21世紀の科学でも理解が及ばないレベルであり、数世紀経っても模倣が精一杯だった。 宇宙に進出した人類はなおも戦争を続けていたが、このメカヒスイはその時大いに貢献した。

 第三段はアーチャー召喚。アヴェンジャーってどうやられたのかなーと考えていたら唐突に粒子砲でやられる彼を ひらめいたりする。
まあ…ネタで流してください。
  2006年5月26日


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